よくあるQ&A

Q1.どうして「あやめ池」に?

A.近鉄奈良線 菖蒲池駅北口より徒歩約5分の立地です。菖蒲池には2004年まで「近鉄菖蒲池遊園地」がありました。その跡地には、緑豊かな公園、住宅地、メディカルコート、カフェ、結婚式場、近畿大学付属幼稚園・小学校などができて、きれいに整備されています。菖蒲池は1周約1.2km、散策やジョギングをしている人もいます。緑豊かで、魚や亀、鳥などもいて、大きな木のある公園やいろいろなスペースのある菖蒲池の雰囲気が好きで、この地を選びました。

 

Q2.保険はききますか?

A.  医療機関ではないので保険での対応はしておりません。自費でのお支払いをいただくこととなります。(料金について

 

Q3.カウンセリングや心理療法は、どうしてこんなに高額なのですか?

A. どう回答したら納得いただけるのか、難しい質問です。

   昔、私は窯元でウン十万~ウン百万円の器を見せていただき、作家の方に金額はどうやって決めるのかと質問したことがあります。作家の方は苦笑いしながら、「一つの作品にかかるのは土と水、釉薬代くらいですが、作品として世に出すためには、技術やセンスを磨くのにかけてきた私の時間というものがあります。それを乗せています。出来上がったものをその額に見合うものとして評価していただけるかどうかは相手の方にかかっていますが、私自身はこの額を譲れないものとして提示しています」とお答え下さいました。

 カウンセリングや心理療法は、芸術作品ではないけれど、似たようなことが言えると思います。「話を聞く」にあたっての知識や技術についての継続的な勉強・研修・トレーニングに、それこそ時間もお金もかけて取り組んできています。来所される方に、個人の経験談の押し付けではなく、説得でもなく、その方の持っている力が発揮されるように(主体性の回復)、理論や技法について学んでおります。カウンセリングや心理療法は、私の時間と私の得てきたものを、相談においでになる方に使っていただく時間であると考えています。

 大学の相談センターに勤務していた時は、1回50分3,000円でした。「臨床心理士養成機関として実習生が関与することがあるので一般的なカウンセリング料金よりは安く設定されています」と来所される方には説明していました。また、「カウンセリングや心理療法は通常は一万円くらいはかかるもの。大学は医療機関ではないけれど、半分公的といえるような機関なので、3割負担で3,000円と考えて下さい。自分のこの時間には1万円かけているのだという思いで臨んでいただきたいと思います」と説明することもありました。お金のことをやたらに強調するカウンセラーだと思われたかもしれません(笑) が、カウンセリング/心理療法をより効果的なものとするための働きかけの一つでした。 

 低額や無料であることが重要な機関もあります(公的機関など)。ですが、私がこのオフィスでしようとしているものは、来所する方ご自身に自分の時間とお金をかけて取り組んでいただきたい、私は時間と場所と心理士としていろいろ積んできたものを提供しますので、というものです。

 無料のものは大事にされない、些末なもの、価値のないもののように扱われることもままありますね。人によっては無料であるがために、気を遣って話したいことが話せなかったりもするようです。「支払っているからこそ、自分の時間として遠慮なくぶつけられる」とおっしゃる方もこれまでお会いする中ではおられました。

   ごちゃごちゃと書きましたが、要は、おいでいただき、ご自身にとって役立つものになりそうか否か、いろいろ話す中で体験して考えていただきたいということです。

 

Q4.話したからって何になるのでしょうか?

A.例えば、病院に行って薬が出ないと、「薬をもらえなかった…」と何もしてもらえなかったような気持ちになることがあるでしょうか。目に見える具体的な何か(例えば、薬)を得られると「もらえた」感じがするのでしょうが、目に見える具体的なものをもらえないと、まるで何もしてもらっていないかのように感じる心が私たちにはありますね(薬は処方されなかったとしても、医師の診察は受けているし、そこで何らかの判断がなされているわけですが)。目には見えないけれども重要なものに対する価値を信じることができるか否かというとても大事な問題のように思います。「人と話す」ということに対する信頼が持ちにくいということ、それこそが人との間での問題や困りごとを象徴しているように思います。

 「話したからって何になるのでしょうか?」という質問には、おそらく、人に話すことのこわさがあるのではないでしょうか。例えば、真剣に受け止めてもらえるのか? 笑われてしまうのではないか? 叱られるのではないか? 馬鹿にされるのではないか? 自分が思うよりも深刻に受け止められたら困る、こうしたらいいのでは?と簡単にアドバイスされたくない!  自分の悩みが人にそう簡単にわかってたまるものか! 人のペースで話が進んでしまって自分のペースでなくなってしまうのが嫌だ、といった思いがあるのではないでしょうか。あるいは、実際に人に話してみたら嫌な思いをした経験や、何にもならなかった経験、虚しく感じた経験がおありなのかもしれません。

 「トーキング キュア talking cure」という言葉があります。話すこと、対話を通じての治療・ケアという意味です。カウンセリングや心理療法はまさにそれなのですが、お話しいただく中で、こちらもいろいろと感じ考えています。それらの中から、何をどう、どのタイミングでお伝えするかは、持つスキルを総動員させてすることであり、一人一人の方に対して違うものとなります。もしかしたら、「話したからって何になるのか?」ということから派生して、人を信じられないこと、人との間で体験してきた傷つきや虚しい気持ちなどに触れていくこともあるかもしれません。

 

Q5.相談したいとは思うのだけど、うまく話せそうにありません。

A. うまく話せたら、おそらくカウンセリングや心理療法には来る必要はないのではないでしょうか。うまく話せないからこそ、あるいは、ささっと話せるような単純なことではないからこそ、自分の心に照らし合わせながら考えていく作業が役に立つのではないかと思います。自分にとって大事なことは、そう簡単に言葉にはならないものだと思います。

 

Q6.叱られそうでこわいのですが。

A. 誰もが、本心を話したことで何らかの嫌な思いをした体験、多少なりともありますよね。こんな思いをするくらいなら話すんじゃなかった…と。またあんな思いはしたくないと思うのは自然なことだと思います。あるいは、こんなことで悩んでいるのは恥ずかしい、と、自分の中に自分の悩みを恥ずかしく思う自分がいるのかもしれませんね。「叱られそうでこわいのですが…」ということそのものを話してよいことだと思います。その先はカウンセラーと一緒に進みますので。

 

Q7.カウンセラーの資格として、いろいろありますが、何が違うのですか? どうやって選んだらよいのでしょうか?

A. たくさんありますね。国家資格、学会認定資格、通信教育で得られる民間資格などさまざまありますね。大学や大学院で何年もかけて学ぶことが課せられているものもあれば、数日~数か月の通信教育で得られるものもあります。例えば、運転免許証を持っていれば、誰もが運転が上手ではないのと同じように、免許証の有無だけで判断するのは難しいものです。しかし運転免許証にも、タクシーや大型車両のように上級の技能を必要とするものもあります。カウンセラーの資格にも、そういった違いがあって、取得の大変な資格を持っているということは、一定のトレーニングを受けてきているという証ではあります。皆さんは、どんなカウンセラーに相談したいと思いますか?

 

 もし開業のカウンセラーを選ぶとしたら、どういった資格を持っているのか、どういった研修を積んできているのかというのを、一つのポイントとしてよいと思います。私の個人的な意見となりますが、国家資格や学会認定の資格をお持ちの方は、基礎的な知識、技法、カウンセリングの適用や限界、倫理の問題についてもアカデミックな場で学んできているということを意味しますので、安心だと思います。

 

《臨床心理士》

 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の認定資格です(1988年より)。文部科学省の後援を得ていますが、国家資格ではありません。設立当時、国家資格化に向けての話し合いはされていたものの、いろいろあって(心理士の携わる範囲が医療、教育、産業…と広く(当時の管轄は厚生省、文部省、労働省と複数にまたがる)、関係機関や既にある団体等との話し合いがまとまらず)、国家資格にはならなかったとのことです。現在では、スクールカウンセラーや教育センター、大学の学生相談室や幼稚園のキンダーカウンセラーなど教育関連機関、医療機関、企業内の精神保健センターや復職支援など産業領域、保健所や保健センター、児童発達支援などの福祉領域、警察や刑務所、少年院、家庭裁判所などの司法領域、被災者・被害者支援、開業臨床、自衛隊などさまざまな分野にいますので、国家資格ではなくとも社会的な認知は高くなっているものと思います。

    どうやったらなれますか?ともよく尋ねられますが、指定の養成大学院を修了すると受験資格が得られるので、受験し、合格し、登録したらなることができます。2019年4月現在35,912名だそうです(日本臨床心理士会HPより(リンクの許可を得ています))。

 

公認心理師

  2019年に誕生した心理職の国家資格(厚生労働省、文部科学省)です。

  2019年9月に第1回目の試験が行われ(北海道は試験直前に大地震があり12月に延期)、合わせて28,574名が合格しました。全員が登録手続きをしてはいないようで、公認心理師数としては合格者よりは少ない人数です。 

   第1回目は、公布された2018年9月現在に、心理相談業務の実務経験が5年以上の人(指定の研修を新たに受けることが条件)、大学院にて指定の科目の単位を取得して修了している人(実務経験年数は関係なし)が受験資格を有していました。実務経験5年以上の方には、臨床心理士、医師、看護師、精神保健福祉士、社会福祉士(所属機関で相談業務に就いているという職務内容証明書が必要)、産業カウンセラー、臨床発達心理士、学校教員、幼稚園教諭や保育士で相談業務に当たっていた方、その他の相談員やカウンセラー等が該当しました(抜けている職種があったらごめんなさい。また調べます)。

   現在は5年の移行期間中です。その後は、公認心理士師のカリキュラムを整えた大学で必要な単位を取得し、卒業後に指定の機関にて(今のところ医療や司法の機関が挙がっている)実務経験2年以上、あるいは、カリキュラムを整えた大学院を修了することで受験資格が得られるものとなります。社会人の方で、いろいろ経験した後に、公認心理師になろうと志したら、大卒であっても心理学科卒でなければ(それもカリキュラムに対応した単位を取得していなければ)、再度、大学1年生から入学しないといけないものとなっています(編入ではダメ)。取得まで最低6年以上かかる資格となります。

 

《臨床発達心理士》

 日本発達心理学会から始まり、現在は、一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構の認定資格。

 

《学校心理士》

日本教育心理学会から始まり、現在は、一般社団法人学校心理士認定運営機構・日本学校心理士会の認定資格。

 

《認定心理士》

 公益社団法人日本心理学会の認定資格。大学で指定のカリキュラムの単位を取得し、申請によって取得。

 

Q8.何回くらい通うものなのでしょうか?

A. 人それぞれです、と説明したら終わりますね。(作文中)

 

Q9.学校との調整もしてもらえるのですか?

A. 必要に応じて、学校との連絡・調整することも致します。ご希望を伺い、こちらでも必要であるとさまざまな観点から判断される場合に動きます。学校に限らず、職場、家族、医療機関との調整が必要であると判断される場合、ご相談の上、動きます。